大仏寺・洋人街


【大仏寺】

幾つかのバス停の終点になっている為、街中を歩いていると時々バス前面の行先板で見かけていた「大仏寺」に行ってみました。

南濱路の長江大橋バス停から観光二階建バスに乗り終点で下車、長江沿いに徒歩約5分のところにあります。
目の前にはその名の通り「大仏寺長江大橋」が架かっています。

尚、重慶市には郊外の潼南県にもうひとつ「潼南大仏寺」があり、重慶で大仏寺と言うとそちらを指すことが多いようです。こちらの市中心部の大仏寺は、お寺にも旅行ガイドブックにも説明が見当たらなかったのですが、ネットで調べたところ、元末に当時この地を納めていた明玉珍によって開闢されたもの、とのことです。

元末の1363年、紅巾軍の将軍だった明玉珍がこの地域を統一して国号を大夏とし、首都を現在の重慶に定めた際、熱心な明教の信者だった明玉珍がこの地の明教の信仰を高めようと、この大仏を建立したとのこと。

明教というのはマニ教のことですので、この寺は厳密には仏教寺院ではなくマニ教寺院なのかもしれません。

大仏は、高さ約7.5m、幅2.5m、長江沿いの岸壁に浮き彫りされており、その周りを石造りの建物が覆っています。

裏手の小高い丘を登ると本堂があり、中を覗くと岸壁に彫られた仏像を覆うように本堂が建てられていることが判ります。
右上写真は本堂横から本堂内を撮影したものです。

私が訪れた当日、本堂では非常に多くの信者の方々が念仏を唱えながら本堂内を回っていらっしゃいましたので、大変小さなお寺ではありますが、今でも熱心な信者の参拝が少なく無いようです。


【洋人街】

洋人街は大仏寺から長江に沿って北に20分ほど歩いた場所にあります。

こちらも幾つかのバスの終点になっている為、よく見かける地名ですが、実際に行ってみると、そこは遊園地でした。

何故この場が「洋人街」と呼ばれているのかについては何れ調べてみたいと思いますが、この遊園地は可也広く、絶叫系のアトラクションから謎の「パラダイス」系まで、家族連れでしたら楽しめるかもしれません。

左写真は洋人街の中ほどにあった「LOVE」という謎の大看板です。

ネットで調べたところ、以前、ここには中国らしからぬ先進的な卑猥な象が多数展示されていたそうですが、今では全て撤去され、謎の「LOVE]の文字だけが燦然とその存在感を示している状態となっています。

右写真は、中国の遊園地としては絶対に外せない(?)、偽ディ○ニーキャラクターです。
この○ニーマウスは結構良く出来ていると思います。残念乍ら○ッキーマウスは見当たりませんでした




(2012年6月)