【飛虎隊陳列館の歩き方】
飛虎隊陳列館は、地下鉄2号線仏図関駅で下車し、緩やかな坂道降りていくと数分で右手に見えてきます。
この坂道からは嘉陵江が一望出来ますので、お時間があれば是非、足を止めてみて下さい。
【飛虎隊について】
飛虎隊というと余りピンと来ないかもしれませんが、英語で「Flying Tigers(フライング・タイガース)」と言えば聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
国民党政府は軍事強化の為、当時は友好国だったアメリカから外国軍事顧問を受け入れており、1937年、米国陸軍航空隊大尉クレア・L・シェンノートを空軍航空参謀として迎え入れます。
当時、爆撃機中心に編成されていた空軍に対し、シェンノートの提案で戦闘機100機とパイロットの導入が決定され、米国で「アメリカ合衆国義勇軍(American
Volunteer Group, AVG)」としてパイロットを募集、最終的にはパイロット70名の航空隊が編成されることになります。
国民党軍ではこれを「飛虎」と名付け、それを英語化して「フライング・タイガース」と一般的には呼ばれることになります。
「フライング・タイガース」の機体は前方に大きな鮫の口を描いたカーチスP40Cトマホークです(左写真は飛虎隊陳列感パンフレット表紙に描かれたカーチスP40C)。
尚、フライング・タイガースは飽く迄もアメリカの「義勇軍」の位置づけにつき、日米開戦後の1942年にはアメリカ軍に編入され、事実上解散することになります。
【飛虎隊陳列館】
飛虎隊陳列館は、こうした米国の中国に対する支援を記念して作られた展示館です。
陳列館の前には説明プレートがあり、日本語でもフライング・タイガースに関する説明が簡単に記載されています。
中には各種パネルの他、当時の物品なども展示されており、またフライング・タイガース関連のお土産物販売も行われていました。
(2013年4月)
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