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嘉陽小火車・芭石鉄路



【赤水丹霞】

赤水市は、重慶市・四川省・貴州省の省境、貴州省側にある小さな都市です。重慶市中心部から赤水市中心部へは、高速道路で1.5時間、その後一般道を走ること1時間程度で到着します。現在高速道路の建設が進んでいますので、近々に2時間程度で行けるようになるものと思います。

赤水は、2010年に「丹霞(たんか)」が世界自然遺産に登録されたことから、最近注目を浴び、急速に発展しつつあります。

「丹霞」は日本語と中国語では意味が異なります。

日本語では「丹」は「丹頂鶴」などでも使うように「赤」の意味ですから「赤い霞」、つまり夕焼けのように太陽の光が霞や靄を赤く照らす気象現象を呼びますが、中国語では赤い地形を意味する専門用語となっています(左上写真は紅石野谷)。
元々は広東省にある赤い岩肌が特徴の丹霞山が語源となっているようです。

赤い色をしているのは、岩に鉄分やマンガンが含まれており、それが酸化した色とのことで、赤水の地名も、丹霞から流れる河の水が赤い色だったことに拠ります。

世界自然遺産には、「丹霞地形」として以下6箇所が登録されていますが、赤水丹霞は、(1)1500m級の山が含まれていること、(2)非常に多くの滝があること、(3)緑が豊かであること、から最も美しい丹霞とも言われています(右写真は仏光岩)。

<丹霞世界遺産登録地>
赤水西部・東部 (貴州省赤水市)
泰寧北部・南部 (福建省泰寧県)
莨山 (湖南省新寧県)
丹霞山 (広東省韶関市)
竜虎山 (江西省貴渓市)
江郎山 (浙江省江山市)


【仏光岩景区(五柱峰景区)】

仏光岩景区は赤水市中心部から約50kmほど赤水河を上流(南東方向)へ遡った場所にあります。現在は赤水市内から1時間程度掛かりますが、筆者が訪れた際には舗装工事が進んでおりましたので、何れはもう少し移動時間は短縮されるものと思います。

仏光岩景区は、右写真の入口奥で入場券と観光車乗車券を購入し、電動カートに乗って観光地に入ります。電動カートの乗車時間は5分程度です。

<入場料(2014年4月時点)>
入場券 30元
電動カート代 20元

仏光岩景区は、以前は五柱峰景区とも呼ばれており、景区内に仏光岩と五柱峰の2つの見所があります。

入口を入って暫く進むと、右写真のように分岐点があり、左方向の仏光岩まで1136m、右方向の五柱峰2308mとあります。

距離的には大したことはありませんが、何れのルートも山道と階段が続く為、体力的には相当ハードな行程となりますので、筆者は仏光岩のみの見学としました。

お時間と体力のある方は、分岐点まで戻って五柱峰を往復しても良いですし、仏光岩から五柱峰までの周遊路もありますので、一周する方法もありますが、何れにしても6km程度歩くことになるので、時間と体力には注意が必要です。

分岐点から山道と階段を進むこと40分ほどで、仏光岩の滝壺に到着します。
赤い色の絶壁は、ジュラ紀から白亜紀に掛けて生まれた地層だそうで、その真ん中から豊富な水量の滝が降り注ぐ様子は、独特の景観となっています。
(左上の2つの写真はクリックすると拡大します)

入口のチケット売り場で配布されていたパンフレットによれば、仏光岩の高さは234m、幅666mとのことです。滝壺から少しだけ上に上がってみると、違った角度から滝を見ることも出来ます。


【丙安古鎮】

丙安古鎮は赤水市中心部と仏光岩の丁度中間、何れからも約25kmの場所に位置しています。
赤水河の川沿いの断崖の上に古い木造建築が立ち並ぶ風景は独特の雰囲気があります。

当初は「炳」の字を使っていましたが、村が火災に遭った際、現在の「丙」の字を使うようになったと言われています。

丙安古鎮は明代から交通の要衝として栄えていましたが、清乾隆帝の時代に赤水河の水運が整備された後は、赤水河の港街として栄えました。

現在、古鎮へと入るには、赤水河に掛けられた新しい吊り橋の入口で入場券を買い、橋を渡って村に入ります。

<入場料(2014年4月時点)>
20元

村は入口付近こそ若干のお土産物屋が軒を連ねているものの、中に入ると古い石畳の街並みがよく保存されており、お店も庶民的な食事やお茶が中心で、あまり観光地化された雰囲気はありません。

吊り橋から川沿いの道を少し進むと、村の入口である太平門が見えてきます。

古鎮内を道なりにまっすぐ進むと、川沿いの裏門である東華門に出ることが出来ます。お時間がある方は、是非東華門から階段を下って、下から丙安古鎮を見上げてみることをお勧めします。
(右の2つの写真はクリックすると拡大します)

丙安古鎮を一躍有名にしたのは、所謂「長征」時の1935年、「四渡赤水」と呼ばれた行軍です。その際、紅一軍軍団部と同紅二師師部がここに駐屯しました。
古鎮のほぼ中心部には、「丙安紅一軍陳列館」があり、当時の物品やパネルを展示しています。

<四渡赤水とは>
1935年、長征の際に発生した以下行軍。
(1)国民党に追われた紅軍は貴州省から四川省へ抜けるべく赤水河を渡河
(2)然し四川軍閥に遭遇した為、転進して再び赤水河を渡河し貴州に戻る
(3)次に長江上流の金沙江へ向かって赤水河を渡河
(4)然し再び赤水河を渡河し貴州に戻る
最終的には大回りをして、雲南省を経て四川省に入ることになります。


【赤水大瀑布景区(十丈洞大瀑布景区)】

赤水大瀑布は赤水観光最大の見所の一つです。
かつては十丈洞大瀑布と呼ばれていました。

駐車場を降りてチケット売り場でチケットを購入し(右写真)、電動カートに乗車して滝の入口へと向かいます。

<入場料(2014年4月時点)>
入場券 40元
電動カート代 20元

電動カートに乗車の際には、往路は右側、復路は左側に座ると、風渓河が見える側になるのでお薦めです。

電動カートに5分ほど乗車し、滝への入口で下車します。然し滝は実はここからまだまだ先にあり、先ずはひたすら階段を谷底へと下っていく必要があります(左上写真)。つまり帰りも同じだけ階段を上るということになりますので、体力の無い人は、駕籠屋がいますので、乗せて貰うと良いかと思います。

1km弱ほど歩くと滝に到着します。
高さ76m、幅80mとアジア第2の規模とも言われています(但し、この手の呼称は中国各地にあり、また何を以って規模を比較しているのかは不明)。

右側の岩の上から撮影するのが定番のようですが、滝の左手から滝壺の近くまで行ける道があり、こちらの方が人が少なく、滝に近い場所で撮影できるのでお勧めです。

帰りは滝の左側からひたすら階段を上っていきます。

私は滅多に乗らないのですが、既に仏光岩で体力を使い果たしつつあったことから、久々に上りだけ乗ってみました。
(左上の2つの写真はクリックすると拡大します)

<駕籠代(2014年4月時点)>
100元(1名、片道)

階段を登った場所が電動カート乗り場となっており、ここから再び電動カートに乗って駐車場まで戻ってくることになります。

風渓河沿いには遊歩道も整備されていますので、お時間のある方は、行きか帰りの何れかを歩いてみても良いかもしれません。

尚、赤水の観光地はどこも道が狭く、駐車場も小さいので、車の出入りが大混雑することがあります。

筆者も、赤水大瀑布の駐車場から出発、紅石野谷方面へと車を走らせ始めたところで、本来は片側1車線のところ、駐車場に入れず路上駐車の車が1車線を占拠、残りの1車線に双方向から車が進入してお見合い状態となって、車が動かなくなってしまいました。

結局、警察が出動して我々をバックさせましたが、連休など人手の多い時期は早い時間に行かれることをお勧めします(左上写真は赤水大瀑布から紅石野谷へ向かう途中で見た棚田の様子。クリックすると拡大します)。


【紅石野谷】

赤水市中心部から約20km、丙安古鎮へ向かう手前を南に下ったところにあります。

市内からであれば40分ほどで到着しますし、逆に赤水大瀑布と紅石野谷を結ぶ道路が概ね開通しておりますので、赤水大瀑布からも渋滞がなければ45分程度で来ることが出来ます。

景区前の橋を渡った右手にチケットブースがあります。

<入場料(2014年4月時点)>
30元(但しチケットに料金の明記無かった為、相違しているかもしれません)

景区の入口は正面と右手に2か所ありますが、メインの丹霞は正面から入ります(右上写真)。

距離は650mしかありませんが、ここも只管階段を登っていく為、実際にはかなりの登山になるので注意が必要です。途中は豊かな自然の光景がj広がっています。

階段を上った最も奥にあるのが、赤石丹霞を代表する紅石野谷長廊です。
全長148m、幅20〜40m一面に、丹霞の壁が聳えている独特の光景です。
筆者が訪れた際には前日まで雨だったせいか、長廊の上から滝が降り注いでおり、より素晴らしい景色になっていました。
(右の2つの写真はクリックすると拡大します)

尚、帰りは滑り台で降りてくることが出来ます。
我々もやってみましたが、途中で1度乗り継ぎがあり、10分程度で入口まで戻ってくることが出来て楽です。

<滑り台料金(2014年4月時点)>
25元

右側の入口は600mほど歩くと多くの滝が並ぶ場所になっているそうですが、我々は時間と体力の都合で行きませんでした。


【大同古鎮】

大同古鎮は、赤水市中心部から南に約10kmの場所にあります。
丙安古鎮同様、赤水河の港として明清代から栄えた場所で、当時多くの船舶が赤水河から長江へと抜けていました。

丙安古鎮同様、水運が主たる物流のルートではなくなると、この街も徐々に人々から忘れ去られ、その建築だけが往時の勢いを感じさせる状態となてっています。

入口に大きな大同古鎮の石碑門が建っています。

色々な古鎮に行きましたが、観光地としてそれなりに宣伝されていながら、これだけ観光地化されていない古鎮も珍しいというくらいに、そこには日常が繰り広げられていました。

<入場料(2014年4月時点)>
無料


【赤水市内】

赤水という地名となったのは赤水河からですが、実際に赤水が地名としてなったのは1908年(光緒34年)に赤水庁が設置されたのが最初とも言われています。その後、1913年に赤水県、1990年に赤水市となり現在に至ります。

赤水市中心部は半径1km以内に殆どが集中している為、数時間もあれば一回り出来てしまいます。
元々観光地ではありませんの見所は決して多くありません。

お薦めのコースは、赤水河に沿った遊歩道です。
赤水大橋近くには、城壁と門が現存しています。
門から入った城内(といっても城壁は一部しかありませんので実際には単なる一市街地)には古い建物が残っており、良い雰囲気となっています。

赤水河にはレストランや娯楽施設などの船が停泊しています。
中には写真のような5階建の大きな船もあり、一体どうやってこの赤水河まで曳航してきたのかが気になります。

(左写真はクリックすると拡大します)




(2014年4月)