大仏寺・洋人街


【北温泉の行き方】

北温泉は重慶市中心部から北に約50kmに位置する北碚区にあります。

重慶市内から北碚には多数の路線バスが出ていますが、筆者は地下鉄臨江門駅近くの重慶賓館バス停より502番のバスに乗車し、北碚バスターミナルに向かいました(10元、約1時間)。

北碚バスターミナルからは510、511、518、520番の路線バスに乗り、15分ほどの北温泉バス停にて下車すると、左写真の北温泉入口の目の前に到着します。

入口を真っ直ぐ進むと前方左手に右下写真のような温泉寺というお寺が見えて来ますが、気にせずそのままお寺の中を突き進むと右下写真のスパの入口に到着します。

なお、入口から右手には柏聨精品酒店という1泊5000元以上する超高級ホテルがあります。

私達は最初道が判らなかったので守衛さんに道を聞いたところ、胡散くさそうな目で見られて「この中は1泊5000元のホテルだ」と、如何にも「お前たちのように路線バスで来るような貧乏人の客が入る場所ではない」という応対をされてしまいました。


【北温泉の歴史】

北温泉は、1982年に全国44箇所に認定された最初の「国家級風景名勝区」の一つであり、2002年には国家4A級風景区にも指定されている、重慶有数の観光地の一つです。

現在は北温泉公園となっている敷地の一部に、スパリゾートは建てられています。

この地には423年に建立され、その後、明宣徳7年(1432年)に再建された温泉寺というお寺がもともと建っていました。温泉寺は今でこそリゾートホテルの前庭のような扱いとなっていますが、北宋時代には朝廷から崇勝禅院に封せられるなど、かつては大変栄えたお寺だったようです。

その後、1927年に嘉陵江温泉公園となり、徐々に温泉関連施設が増設されていき、今日の北温泉となっています。

かつて、蒋介石、周恩来といった要人も北温泉に宿泊したことがあるそうです。


【北温泉スパリゾート】

北温泉スパ・リゾートは、正式名称を「ブリリアント・リゾート&スパ重慶」という、高級スパです。

《公式HP》
重慶柏聯精品酒店 (BRILLIANT RESORT & SPA CHONGQING)
http://www.brilliantcq.com/

泉質はカルシウム硫酸塩泉なので、匂いは殆どなく色も無色透明ですが、湯から上がってみると高い保温効果を実感出来ます。1日の水量は4〜8千t、水温は30〜39度とのことで、やや低めです。

入口で入場料(平日328元/人、休日398元/人、2013年1月時点)を支払ってロッカーキーを受け取り、靴をサンダルに履き替え、ロッカールームで水着に着替えて外へ出ると、生い茂った木の中に露天式の21のお風呂があります。

日本のような打たせ湯、寝湯、杉の浴槽風呂、ジェットバスなどの他、バラ風呂や洞窟風呂、魚風呂(角質を食べさせる)といった変わったお風呂もあります。またお風呂によっては、横を流れる嘉陵江と雄大な渓谷を湯船に浸かりながら眺めることが出来ます。

中には休憩室で無料のドリンクとデザートを食べたり、時間によっては茶芸などを見ながら中国茶を楽しめます。

岩盤浴の部屋では、アロマの香りに包まれてゆっくりと昼寝をすることも出来ます(隣のお客さんの鼾が煩くなければ、ですが・・・)。

入口クラブハウスの2階には休憩所があり、こちらでもドリンクとフルーツの提供があります。

尚、スパ施設内にはレストランは無く、飲食は1泊5000元のホテルの中にしかないとのことですので、お食事の合間に行くか、簡単な食べ物は持参した方が良いかもしれません。


(2013年1月)