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大仏寺・洋人街


【宝林博物館の歩き方】

軽軌3号線で空港に向かうと、自動車工場が立ち並ぶ場所の少し手前右手に、どう見ても普通のビルのような建物に上に「渝文化基地 宝林博物館」という看板が出ていることにお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

筆者も前々から気になっていたので、行ってみることにしました。

行き方は重慶の観光地の中では簡単な方で、軽軌3号線「鴛鴦駅」下車、空港方向へ向かって最初の交差点を右折すると、右手に右上写真の建物が見えてきます。

入口は建物左手奥にあり、ゲート手前にある守衛所のようなところが受付です。
入場は無料ですが、身分証を提示して登録が必要ですので、必ずパスポートを持参下さい。

筆者が訪れた際に受付に居た方は、日本のパスポートを初めて見たそうで、「身分証番号はどれ?」等、色々と聞きながら登録していましたが、応対は大変に丁寧で感じの良い方でした。

<営業時間>
9:30〜16:30
月曜休館

尚、日頃は参観客は殆どいないようで、筆者が訪れた際には最初から最後まで一人だけでした。そのため、営業時間でも係員が席を外している際には入れないようですので注意が必要です(といっても行ってみて初めて判るという状態ではありますが)。


【宝林博物館】

宝林博物館は2011年7月に対外開放開始、建築総面積18千u、収蔵文物は6880点を誇る、大変に大きな博物館です。

中国の博物館は公営が多いのですが、ここは個営博物館であり、名前も館長である陳宝林氏から来ています。

陳宝林氏は重慶警備区副司令まで登りつめた軍人です(退役後は少将処遇)。

陳宝林氏は、子供のころから父親の影響で中国の歴史や伝統文化に興味を示し、1965年に入隊後、チベット自治区に勤務の際、ポタラ宮保護活動に感銘を受け、以降、文物の収集と保護に注力してきました。

文革期には自らの政治生命を賭して貴重な文物や史料を保護するなど、軍人でありつつ一貫して文化保護に注力され、40年の不断の努力により集めた文物を展示する宝林博物館を建設するに至り、現在は同館長に就任しています。

博物館建設には11百万元、年間維持費は2百万元とのことで、北部新区の支援は得ているようですが、非常に尊敬出来る活動だと思います。

展示室は1階から6階まであり、各フロアは基本的にエレベーターホールから左右2つの展示室に分かれています。先ず最初にエレベーターで6階まで上がり、階段で1階ずつ下りて参観するのが良いと思います。

各フロアの展示概要は以下の通りです。

<6階左:磁器展庁>
主に元代〜現代の陶磁器を展示しています。
歴史的に価値のある文物も素晴らしいのですが、現代作家による磁器も大変に美しい作品で、一見の価値があります。

<6階右:青銅器展庁>
主に戦国〜漢代の青銅器を展示しています。
特に刀剣関連は歴史的価値も高いもののようです。

<5階左:書画芸術庁>
主に唐代〜現代の書画を展示しています。

<4階右:陶器展庁>
主に戦国〜漢代の陶器を展示しています(展庁写真右上)。

<3階左:雑件芸術展庁>
主に家具や近現代の生活用具を展示しています(左写真)。
何れもよく見かける文物ではありますが、大変によく整備されていて、今でも使える状態を維持しています。

<3階右:宗教芸術展庁>
主に漢代〜唐代の石仏を展示しています。
残念乍ら全て頭部が破損していますが、歴史的な価値は高いものと思います。

<2階右:石彫芸術展庁>
漢代の石彫刻と石碑が展示されています。

<1階:芸術長廊>

博物館の建物に入ると、メインホールの先には右写真のような長廊があり、棚には多くの石ブロックが展示されています。

残念乍ら一つ一つに説明が無いのですが、見たところ、主に宋代〜清代のものではないかと思います。

この長廊を抜けたところにエレベーターホールがあります。

尚、インフォメーションセンターや簡単な土産物コーナーもありましたが、筆者が訪れた際には無人でした。事前予約の団体ツアーなどが来ない限りは、開いていないようです。


これだけの面積の博物館を無料で維持するのは大変なようで、展示室の電燈は通常は全て消灯されており、参観者が自ら点灯・消灯することとなっています。

各フロアの電燈スイッチはエレベーターホールにありますので、参観が終わりましたら、必ず消灯を忘れないようにしましょう。

尚、3階の宗教芸術展庁などは頭部の無い仏像がずらっと並んでいる為、真っ暗な中で電気をつけるまでは、なかなか独特の雰囲気が漂っています。暗いところが苦手な方は、スマホの懐中電灯アプリを入れておくと良いかもしれません。

(左上写真は参観終了後の消灯を促すプレート)


(2014年3月)